改正FIT 法が4月1日に施行されましたが、特例太陽光設備を除き、すべての発電事業者は、民間団体が作成したガイドラインを参考に、計画を立て保守点検及び維持管理を着実に実施することを、事業計画を提出する際に宣誓することが求められるようになりました。
こうした新しい法制に具体的に対応できるよう、昨日6月7日、当社第一発電所にて特例NPO法人 太陽光発電所ネットワーク(PV-Net)主催の「市民共同発電所のための保守点検研修」が行われました。
梅雨入り時期の開催で、空模様が危ぶまれましたが、なんとか曇天で済み、無事所定のプログラムを終了できました。
当社にとっては、第一発電所の設備の提供と引き換えに、サンプリング的な定期点検実施と、自社点検スキルの獲得という機会になりました。
研修の目的は、
・ 研修生が保守点検業務の基本的事項を理解し、各種測定器を使って安全に・分析を実施できる技能の習得を助ける
・ 保守点検で発生した問題の解決方法を考えることができたり、相談できるネットワークを確立する 等、
というものでした。
発電所の全停電は行わず、第5パワーコンディショナだけの停止を行い、PV-Net千葉地域交流会世話人で第二種電気主任技術者である平間氏の指導のもと、エコロジアも執筆に参加しているβバージョンの研修テキストを使いながら、
・安全講習
・目視点検のポイント
・絶縁抵抗、接地抵抗測、IVカーブ等測定実習
を行い、手順や注意事項を確認しながら進められました。
結果として、第5パワーコンディショナに連なるモジュール、ストリング、アレイに関する異常はありませんでした。
エコロジアは、今回の経験を踏まえつつ、民間ガイドラインである、
「太陽光発電システム保守点検ガイドライン JM16Z001(一般社団法人 日本電機工業会、一般社団法人 太陽光発電協会)」
ならびに「太陽光発電システムの定期点検及び不具合調査に関するガイドラインについての報告書(一般財団法人 電気安全環境研究所(JET))」をベースとした保守点検及び維持管理計画を立て、
・毎日の発電量遠隔監視
・月1回以上の発電所立入による日常目視点検
・年1回程度の架台強度点検、ボルト増し締め
・4年に1回以上の頻度での発電設備電気的点検
・異常発見後の速やかな臨時点検と事後対応
・上記すべての記録保管
の方針で臨むことにいたしました。