☆ 台風9号の気象観測

8~9月は台風9号、10号、11号とトリプル台風の発生と相次ぐ日本上陸に驚かされました。

なかでも台風9号は8月22日の朝に千葉県館山市付近に975hpaの強い勢力を保ったまま上陸し、千葉県を北上、縦断して行きました。

 

左図の青い太線が、台風の中心付近が通過した経路ですが、弊社第二発電所の至近距離を通過したことが分かります。

 

第二発電所には、7月27日よりウェザーステーション(気象観測器)を設置していましたので、今回発電所の至近距離を台風が通過するという稀な機会の観測データを記録することができました。

 

下のグラフがその記録です。

 

第二発電所は、南南東の向きへの設置角20°の傾斜架台という性質上、北北東からの強風(負圧)への注意が必要ですが、今回の台風9号は接近時は東風、その後は南南西の風で、最大瞬間風速も24m/s程度で収まり、安心できました。

 

台風が一番接近した時間は、午後1時34分ごろと思われます。

それはその時間に、気圧がその日の最低の980.6hpaを記録していることから分かります。館山上陸時に975hpaだったということから、あまり勢力は衰えずに木更津まで来たようです。この日に記録された気圧のグラフは、深い谷間を表しており、大変興味深い形状をしています。

 

また接近直前には日射量も800W/㎡近くを記録することもあり、台風の目による晴れ間もあったことも分かります。

 

こうして現地に常駐しなくても、気象状況が分かり、記録もとれるこの観測機はとても便利です。

日射計が付属していることもあり、太陽光発電所に設置する意義も大きいのではないでしょうか。

 

 


13:22頃の第一発電所、第二発電所の様子