台風シーズンが到来する前に、太陽光発電所の風雨による影響をモニターできる気象観測装置を設置しました。
第二発電所は、先行テストとして7月27日から、テストが良好だったため第一発電所にも8月31日に取付、設定を完了しました。
この観測装置は、AC電源とインターネット接続環境を別途必要としますが、弊社発電所は既設の遠隔監視カメラ用にどちらもそろっていました。この他に、
Weather UndergroundというアメリカのWebサービスにアカウントを無料登録して、PWS(パーソナルウェザーステーション)を設定することで、インターネット上に観測したリアルタイムの気象データを公開することができます。
第一発電所の気象観測データはこちらで、第二発電所の気象観測データはこちら。
ハードウェアのマニュアル(英文)はこちらからダウンロードできます。
観測できる主な気象項目は、
・気温、結露点、湿度
・風速、瞬間風速、風向
・雨量、累積雨量
・気圧
・日射量、UV指数
等で、観測センサーからベースステーションへは14秒ごとにデータ送信し、ベースステーション(タブレット)からインターネットへは標準5分毎(変更可)観測データが送信されます。観測データは、Weather Undergroundのホームページでいつでもダウンロード可能です。
このキットは、日射量が計測できることが太陽光発電所にとって大きなメリットだと思います。
第一、第二発電所ともに風が強い印象がありますが、風力発電に向くほどなのか、このウェザーステーションで長期にわたり風況調査もできるのが楽しみでもあります。
屋外観測センサーには太陽光パネルがあり、充電式電池を補充しながら稼働します。ベースステーションはAC電源が必要ですが、消費電力は7.5Wと微少です。センサーとベースステーションは100m離れていても受信可能のようで、広い太陽光発電所の敷地でも困りません。
このキットには屋内観測センサーもついており、弊社では独立電源システム(バッテリー)の収納庫に使っています。(このデータは、Weather Undergroundのホームページでは表示されず、設置場所のベースステーションのモニターでしか確認できません)
単管パイプを支柱に観測センサーを南北、水平を調整して取付け、ベースステーションにWifi、サーバーのアドレス設定や緯度経度などを入力し、Webでデータを見られるようになるまで1時間もかかりませんでした。
4万円もしない投資でここまで本格的な気象観測ができるとは、驚くばかりです。