12月8日で第一発電所は連系運転開始から420日、1年以上も経過。第二発電所は229日、半年ちょっとの経過したところで、経過時間がバラバラですが、手間暇、コストを考えて毎年この時期に2つの発電所を同時に行うことにしました。
12月は冬至の時期にあたり、年間で一番発電量が少なく、点検による発電ロスを抑えられ、作業を行うにあったって晴天確率が高いというのが理由です。
本日は残念ながら早朝に雨が降り、終日暗い曇天となってしまい、モジュールの電気特性検査にはあまり適さない天候でしたが、船井サービス株式会社の4名のエキスパートにより、午前中に第二発電所を、午後に第一発電所の点検作業を実施していただきました。
点検項目は左の表のごとく、ソーラーパネル、架台、パワコン、分電盤の目視や測定器による計測でした。
点検結果の報告書は後日提出いただきますが、本日現場立ち会いで口頭で報告いただいた限り、重篤な問題はありませんでした。
一番気にしていたのは、架台の固定金具の緩み具合でしたが、全数チェックし緩みを検知した場合は増し締めまでやっていただくお約束でした。
しかしながら、弊社の4段組みの架台の下から2段目と上から2段目の境目にある固定金具のボルトのチェックのためにはパネルに登らないと届かず、不用意にパネルに体重をかけることを恐れ、今回の検査対象から外すことになりました。
この部分は、対応策を考えたうえで後日再実施していただくこととなりました。
部分的に検査できなかったところはありましたが、パネルの固定具合検査、増し締め作業の結果記録は左下の図のとおりです。
これらを見て分かる通り、建設して1年以上経った第一発電所の緩みはほとんどなく、半年ちょっとの第二発電所の方の緩みが目立ちました。
竣工時に今回と同じような検査や記録をしていないため、初期状態に違いがあったのかどうかは良く分かりません。
しかし、第二発電所の方は架台の縦レール上部のキャップが強風でしばしば飛ばされ脱落しているのをみかけた一方、第一発電所では全くといっていいほどないことから、第二発電所の方の風圧力はかなり強いことがいえそうです。
よって、第二発電所の固定金具、ボルトが緩みやすい傾向があると考えられ、この検査結果は弊社にとって大変意義のあるものでした。緩みといっても脱落するほど大きく緩んでいたわけではありませんが、長期間放置して良いわけではなく、少なくとも半年に1度は自社チェックすることを肝に銘じました。
いづれにせよ、手の届く範囲で必要なボルトの増し締めが出来て年を越すことができるのは安心なことです。
今回、定期点検用の記録フォーマットが出来たことで、毎年同じ方式での検査を行い、有効なメンテナンスを実施していくつもりです。
次回の検査では、モジュールのIVカーブが綺麗にとれるよう晴天になってほしいと思います。(終)
第一発電所のこの1年の発電実績は以下のとおりです。
期間:2014/10/15~2015/10/14
基準発電量(kWh) | 実績発電量(kWh) |
稼働 日数 |
達成率 |
設備 利用率 |
59,550 | 81,733 | 365 | 137% | 15.6% |
連系開始後は順調な発電を続け、特に大きなトラブルもなく運転できました。
日照条件の良い立地に恵まれたおかげで計画を37%上回る好成績でした。
計画値としての基準発電量は変更しませんが、この81,733kWhという実績発電量が2年目以降の発電量評価の物差しになります。
なお、上記の実績データは、みえるーぷによるパワーコンディショナのログを集積したものです。
東京電力からの連系開始から2015年10月8日までの359日分の「購入電力量のお知らせ」を累計すると76,716kWhとなり、日割り調整して365日分は77,998kWhとなり、上記と比較すると4.6%ほど低くなっています。
一般に発電モニターの誤差の範囲といわれますが、これは電圧上昇抑制によるものか、今後調査したいと思います。
5月30日(土)。
前日の雨がウソのように晴れ渡り、絶好のコンディションのもと、開所記念BBQパーティーを開催しました。
資材・施工担当のLooopさん、土地の売主さんの息子さん夫婦、ご近所の家族連れ、ソーラーシェアリング専門家に我々会社関係者10名あまりで、楽しくテーブルを囲みました。
もっと多くの方々に声がけしていたのですが、5月は気候もいいこともあって、運動会やら各種イベントで皆さん多忙な季節。我々も翌週回しにできない事情もあり、本日挙行した次第。でも、座席のキャパシティや料理の量も考えれば、結果としてちょうどいい人数でした。
第二発電所の地域貢献のコンセプトをご近所さんにも聞いていただいて、今後ご協力いただけるとのこと。いろいろ楽しい話に花が咲いて、あっという間に時間が過ぎてゆきました。
ご出席のみなさん、本当に有難うございました。
先月末の第二発電所連系開始以来、自力でこつこつ追加工事をしています。
(1)雨水利用システム
太陽光発電所のメンテナンス上、水は不可欠ですが、第二発電所の敷地には水道設備が引いてありませんでした。見積を取りましたら60万円を超える金額が提示され、水道は断念しました。代わりに雨水利用システムのことを思いつき、500リットル雨水タンク、放水栓、雨どいと固定金具、タンクへの取水パーツなどをネットやホームセンターで取り揃えましたところ、3万円にも満たない金額で済みました。
架台下のパネルの隙間で雨水が滴下するスポットに総延長12mの雨どいを取り付け、雨水タンクに誘導する単純な設置ですが、狭いスペースで雨水が流れる水勾配を持たせるのに苦心しました。
ここのところの恵みの雨でタンクには300リットル以上溜まっています。これで渇水時の植栽の水やりも安心です。
(2)コミュニティ向け非常用電源蓄電システム
第一発電所は公民館がすぐ近くにあり、長期間の大規模停電時にはパワコンを自立運転モードにし、地域住民が利用できるような対策を講じていますが、第二発電所は公民館が100m以上離れているため、独立系太陽光発電による蓄電池システムを作って、非常時電源として利用していただこうと考えています。
具体的には、架台に設置した288枚のうちの1枚を切り離し、収納庫に設置したチャージコントローラーにケーブルでつないで12V蓄電池に充電。
バッテリーに100V交流に変換する正弦波インバーターを接続して照明やTV、パソコン、携帯充電用の電源に利用します。
この蓄電池とインバーターだけを非常時の避難所・対策所となった公民館に持ちこめば、随分と役立つのではないかと考えました。蓄電池は重たいので、アウトドアなどで使うキャスター付きの折り畳み式キャリーカート(耐荷重100kg)も収納庫に準備しました。3WのLED照明もついてます。
(3)常設コミュニティコンセント
蓄電池による非常時電源システムは、非常事態が発生した際に一時的に使用するもので、それだけではせっかく能力をもった機器がもったいないと思われます。
静岡の市民共同発電所が地域貢献として行っているコミュニティコンセントのアイディアを使わせていただくことにしました。
これは蓄電池・インバーターを常時ONにしておいて、ゲート脇のフェンスに防水仕様の屋外コンセントボックスを設置し、その下に木製の小さなテーブルも設えました。
フェンスの外はオープンスペースなので簡単にアクセスでき、携帯電話の充電が無料でできるくらいのイメージです。
実際に使ってくれる人がいるかは未知数ですが。
お隣さんなら、自宅停電時に延長用ドラムコードをつかえば自宅に引き込め、夜間の照明やTVくらいの利用はできそうです。
それ以外にも発電所のメンテナンスとして電動草刈機や電気ドリルなどの自家利用もできます。
これらコミュニティ向け非常時電源システムやコミュニティコンセントのサービス提供は、独立型太陽光発電によるバッテリーシステムを利用することがポイントです。夜間や雨天時に電気を使いたいというニーズに応えることができるようになるからです。
6月6日には、12V100Ahの再生バッテリー4個が届きます。いろいろ欲張りな多様な利用を想定しているなかで、蓄電池の数量、組み合わせ方や機器の選定の仕方などを勉強し、試行錯誤しながら進化させていきたいと思います。
うまく行けば、同じコンセプトのシステムを第一発電所にも設置する予定です。
ゴールデンウイーク前には連系完了したいと考えていましたが、本日4月24日午前10時に無事連系できました。
同時に竣工検査も実施していただき問題ないことが確認されました。
3月25日から始めた工事は、4月上旬の異常な荒天のために、余裕をもっていたはずの工程が本当にぎりぎりになってしまいました。
連系が終わればすべてが完了ではありません。
芝桜400ポットとヒメイワダレソウ300ポットの植えつけが待っています。さらなる植栽計画も立案中です。
また、独立電源バッテリーによるコミュニティコンセント設置と、ここは水道設備がないため雨水タンクの設置も行う予定です。5月末の発電所お披露目会までに完成予定です。
4月上旬の異常な雨続きから、中旬になってようやく好天に恵まれるようになりました。永地の田植えはもう終わっています。
第二発電所の工事の傍ら、第一発電所の面倒も見てやらねばなりません。今日はまた少し雲が多く、暑くもなく絶好の草取り日和でした。
サツキツツジの花芽も大きく膨らみ、ゴールデンウイークあたりには満開の花を楽しめそうです。
ツツジもアベリア(ホープレイズ、サンシャインデイドリーム、ベラドナ)も、雑草に隠されて成長が心配な状況で、今日の除草は良いタイミングでした。
家内が敷地南端部にミニ菜園を作り、なんとトウモロコシの種をまいてしまいました。背丈が伸びるとパネルに陰がかかるので勘弁してと言いましたら、「芽がでたら移植する」とのこと。
それから、ずっと念願だったパーキングスペースへのベンチの設置も行いました。そのまま置いただけでは持っていかれる心配もあったので、脚にコンクリートを打設しました。
発電所のフェンスの外にあるので、近所のかたへのコミュニティベンチとして使っていただければと思います。
秒速8mもの強風が吹きつけるなか、八剱八幡神社 神官様においでいただき、地鎮祭、起工式を無事執り行いました。
笹竹は、有難いことに第一太陽光発電所のある永地区の区長様にご用意いただきました。
列席したのは、株式会社Looopの営業1名、施工技術の2名と施工を担当していただける代表の方1名に私を加えて計5名。
自転車で通りかかったご近所の方から、風に負けない大きな声で「おめでとうございます」と呼びかけていただき、とても幸せな気持ちになりました。
やはり、ご近所への事前のご挨拶回りは大変重要です。
これから約1か月の工期を経て、4月末には竣工、系統連系の予定です。
第二太陽光発電所プロジェクトのページを追加しました。
「e-Gov」のパブリックコメント(意見募集中案件) で募集の標記案件について、合計3件の意見を送信しました。
昨年12月から、第二発電所用の用地を探していましたが、本日ようやく契約にこぎつけました。
今度の土地は約530坪、第一発電所よりひとまわり広い用地です。
第一発電所に行く道の途中で、「売地」の看板を見つけ、粘り強く交渉してきた結果が実りました。その過程で、売主さんとも良好な関係を築けたと思います。
南側道路で、電柱や電線の影も気になる立地です。さらに見はらしの良い風の吹き抜ける場所ですから、架台支柱の補強も課題です。
先月中に72kWの設備認定が無事おりましたから、これからいよいよ詳細設計に入り、工事の段取りを詰めていきます。
「e-Gov」のパブリックコメント(意見募集中案件) で募集の標記案件について、合計4件の意見を送信しました。
なお、2014年12月26日に開催された「自由民主党資源・エネルギー戦略調査会再生可能エネルギー普及拡大委員会」の場で
太陽光発電協会から「自由民主党 資源・エネルギー戦略調査会 再生可能エネルギー普及拡大委員会」への提言資料
公益財団法人自然エネルギー財団から「固定価格買取制度の運用見直し案について」
が発表されています。